原因・症状・回復・後遺症まで解説します。
重症のラムゼイ、ハント症候群を鍼灸でどのように治療するのか?
当治療院には、ラムゼイ、ハント症候群の重症の患者様が多数来院されています。他の鍼灸院で治癒しなかった患者様も生活にほとんど支障をきたさないまで回復します。それはどうしてでしょうか?重症の患者様に従来のツボに鍼を打つ治療を行っても、症状の改善は見られませんでした。当院の院長が苦悩の末考え出した、新しい画期的な治療方法を用いて多くのラムゼイハント症候群でお悩みの方の症状が改善しています。それは筋肉にアプローチする鍼治療だからです。この治療方法によって顔面神経麻痺の治療効果が劇的に高まりました。
耳の症状に当治療院はどのようアプローチするのか?
ラムゼイ ハント症候群に罹患されている患者様は、めまいや耳鳴り、耳閉感、聴覚過敏など耳の症状に悩んでいる方が多いのが特徴です。当院ではこのような症状に奇経治療を行っております。奇経治療はまだ日本に普及していないのが現状です。しかし極めて高い確率で耳の症状を改善できます。特にめまいや耳閉感は9割近くの人が早期に改善します。めまいがひどいと歩くことも難しくなったり、車の運転もできなくなったりしてしまいますね。めまいが改善すると車を運転したり歩行も楽になります。
さらに口を動かすとボコボコ耳鳴りがする症状が、当院の院長が考案した三焦経調整法の治療によって改善したお客様もいらっしゃいます。三焦経は耳の周りを走行しています。この経絡の流れが滞ると耳に様々な疾患を誘発すると東洋医学では考えています。三焦経調整法を行うことにより、耳の周辺の経絡の流れが改善し耳の疾患を回復へと導きます。当院はお客様の症状に合わせて様々な方法を組み合わせた治療を行っています。
ラムゼイ・ハント症候群とは?
ラムゼイ・ハント症候群は、水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus)が原因で起こる顔面神経麻痺です。このウイルスは、子どもの頃にかかった「水ぼうそう」の後、神経節に潜伏し、加齢や疲労、ストレスなどで再び活性化します。再活性化すると顔面神経に炎症を起こし、片側の顔の動きが悪くなるほか、耳の痛みや水ぶくれ、難聴、めまいなどを伴うのが特徴です。
ラムゼイ・ハント症候群の主な症状
顔の片側が動かしにくい(まぶたが閉じにくい、口角が下がる)
耳の痛みや耳の中の水ぶくれ(発疹)
耳鳴り、難聴、音が響く、耳閉感
めまい、ふらつき
味覚の低下、味覚異常
口の中(上あご)や耳周囲に発疹が出ることもある
原因と発症のきっかけ
ラムゼイ・ハント症候群は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化が原因です。発症のきっかけには以下が関係すると考えられています。
強いストレスや過労
免疫力の低下(風邪や病気の後)
加齢による体力低下
睡眠不足
回復の過程
急性期(発症〜2週間)
顔面麻痺、耳痛、水疱がピーク
西洋医学では抗ウイルス薬とステロイドを併用し、発症後72時間以内の投薬が予後を大きく左右します
回復期(2週間〜3か月)
痛みや発疹が治まり、少しずつ顔の動きが戻る
鍼灸や表情筋リハビリで回復促進
慢性期(3か月以降)
症状が改善する人もいますが7割の人に後遺症(表情の左右差、筋肉のこわばり、病的共同運動)が残ると言われています。
後遺症について
ラムゼイハント症候群の後遺症は多岐にわたります。
病的共同運動:目を閉じると口角が動くなど、意図しない動きが同時に起こる
顔面拘縮:筋肉が硬くなり、つっぱる感覚が残る
聴覚・平衡感覚の障害:耳鳴り、音の響き、めまい
表情の左右差:眼瞼下垂や口角や頰の下垂など
口を動かしづらいため、話しにくかったり、食事の際に口角から水や食べ物がこぼれ落ちてしまう。
閉眼ができないため、ドライアイや目の炎症がなかなか改善しない。そのために視力が徐々に落ちてしまうこともある。
頰を膨らませることが出来ない。
鍼灸ができること
鍼灸治療は全身を調整し血流を改善します。特に首の筋肉が硬くなると顔の血流が悪くなります。したがって首の硬結部位に浅く鍼を打ち、ラムゼイハント症候群の治療効果を高めます。そして顔のツボや麻痺している筋肉にアプローチします。特に筋肉にアプローチする鍼灸治療は顔面神経麻痺の回復や後遺症改善に極めて有効です。当院では、急性期〜慢性期まで症状の段階に合わせて施術を行います。
急性期
全身を整える鍼治療
軽症の場合は翳風、合谷、攅竹、睛明などのツボで炎症を鎮め、血流を改善
重症の場合は表情筋へ直接アプローチする鍼治療を行い神経の再生を促します。
回復期
軽症の場合は下関、太陽、魚腰、承泣など顔面部のツボで神経と筋肉の機能回復をサポート。重症の場合は表情筋に働きかける鍼治療を行います。
慢性期・後遺症対策
全身調整の鍼治療
経絡治療により全身の気血バランスを整えます。さらに冷え性の人には冷えを改善する治療を行い、血の巡りをよくします。そうすることにより体の免疫力を高めます。
ストレスを緩和する
顔面神経麻痺に罹患すると、顔が自由に動かなくなってしまうので、かなりのストレスを感じていらっしゃるお客様が多数いらっしゃいます。その場合、百会に鍼を打つとストレスが緩和し、リラックスできます。
食欲を回復
顔面神経麻痺に罹患して食欲がおちた人には三陰交や足三里のツボに鍼を打つことにより食欲不振が改善します。そうすることにより食べられる食事の量が増えて体力を回復し、顔面神経麻痺の治癒を早めることができます。
-
筋肉のこわばりを緩める。
-
鍼灸は筋肉を緩める作用があります。ですから、顔面神経麻痺による頬のこわばりや口の周りのこわばりを鍼を打つことによって緩和することができます。筋肉のこわばりがほぐれると口や頬は動きやすくなります。
当院の特徴
1当院の院長は麻痺の鍼灸治療を学びに中国天津中薬大学附属第一病院で440時間の研修を受けました。その経験と新たに考案した表情筋へアプローチする鍼治療により顔面神経麻痺の治療を行います。豊富な治療実績があり症状が重く、病院に入院して治療を受けても症状が悪化して、医師より「回復が不可能で手術が必要」と言われた人でも当院の鍼灸治療で生活に支障をきたさないまで回復される方がほとんどです
2西洋医学(解剖学)と東洋医学の両面からのアプローチ。全身を整えながら顔面神経麻痺を治療します。
3症状の段階に合わせたオーダーメイド施術。症状に合わせて一つ一つ治療方法が違います。あなたに合っ た治療法で顔面神経麻痺にアプローチします。
4奇経治療や二脈治療を鍼灸治療に加える事により耳の症状も回復率が高い。
まとめ
ラムゼイ・ハント症候群は、ベル麻痺に比べて回復が遅く、後遺症が残りやすい傾向があります。しかし、早期の薬物療法と並行して鍼灸治療を行うことで、回復促進や後遺症の軽減が期待できます。症状が出たらできるだけ早くご相談ください。