PMS(月経前症候群)とは?
PMSとは、月経の始まる1〜2週間前から起こる心身の不調を指し、月経が始まると軽快または消失するのが特徴です。20〜40代の女性の約7〜8割が経験すると言われています。PMS(月経前症候群)の症状は毎月繰り返し起こるため、とても厄介に感じる方が多いです。
生理前になるとイライラしてしまい、気持ちが不安定になったり、周囲の人に当たってしまうこともあるかもしれません。頭痛やむくみ、下腹部の張りなど身体的な不調が重なると、仕事や家事にも影響してしまいます。「できるだけ早くこのような症状を和らげたい」「自然な方法でPMSをケアしたい」そのように感じている方は少なくありません。鍼灸は、薬の副作用を気にすることなく、ホルモンバランスや自律神経の乱れを整えるサポートとして、体質改善を目指す女性に選ばれています。
身体的な症状
- 下腹部の張りや鈍痛
- 頭痛・片頭痛
- 腰痛・肩こり
- 乳房の張りや痛み
- 冷えやむくみ
- 消化不良、便秘や下痢
精神的な症状
- イライラ、怒りっぽさ
- 気分の落ち込み、抑うつ感
- 不安感、焦燥感
- 集中力の低下
- 不眠
行動面の変化
- 甘い物や塩辛い物の過食
- 勉強や仕事の能率低下
- 人間関係の衝突
症状の種類や強さは人によって大きく異なり、「PMSのせいで日常生活に支障が出る」と感じる方も少なくありません。
なぜPMSは起こるのか?
西洋医学的な視点
- 排卵後に分泌される 黄体ホルモン(プロゲステロン) の急激な変動
- エストロゲンとプロゲステロンのバランスの乱れ
- 神経伝達物質(セロトニンなど)の影響
- 睡眠不足やストレス、生活習慣
東洋医学的な視点
東洋医学では、PMSは 「気(エネルギー)・血(血液の巡り)・水(体液)」の滞り と関係すると考えます。特に「肝(かん)」という臓腑の働きが乱れると、
- 気の巡りが悪くなり、イライラや抑うつ感が出やすい
- 血の流れが滞ることで頭痛や下腹部の張りが出やすい
- 水の流れが乱れてむくみや冷えが生じる
というように心身に影響が出るとされています。
鍼灸でのアプローチ
鍼灸は 自律神経やホルモンのバランスをサポートし、血流や気の巡りを整える ことを目的にしています。
代表的なツボ
- 三陰交(さんいんこう)
婦人科疾患でよく使われる代表的なツボ。冷え・むくみ・月経不順のケアに。 - 太衝(たいしょう)
「肝」の働きを整えるとされ、イライラや気分の変動をやわらげるサポートに。 - 関元(かんげん)、気海(きかい)
下腹部にあり、血流や気の巡りを促し、下腹部の張りや痛みの軽減をめざす。 - 神門(しんもん)
手首にあり、リラックス、不安や不眠のケアに。 - 合谷(ごうこく)
手の甲のツボ。頭痛・肩こりなど全身調整に。
冷え性でお悩みの方へ|ホットストーン×鍼灸で身体を芯から温める
「手足が冷えて眠れない」「体が冷えて疲れやすい」──そんな冷え性にお悩みの方は少なくありません。身体が冷えると血流が滞りやすくなり、肩こり・頭痛・むくみ・生理前の不調など、様々なトラブルにつながることもあります。
血流が整うと、
- 冷えによるだるさの緩和
- むくみや重だるさのケア
- 疲れにくい身体づくりのサポート
冷え性を体質からケアしたい」「自然な方法で血流を整えたい」
そうお考えの方は、ぜひ当院のホットストーンを取り入れた鍼灸施術をご体験ください。
- 身体の冷えが顕著な人には、体の冷えを改善することによって血流が改善しますから、様々な症状の緩和を期待できます。当院ではホットストーンマッサージをツボに置き、体の芯から温めることによって血流を改善します。この施術により冷えが改善し、体が疲れにくくなったり、様々な症状が改善する場合が多いです。
当院では、一般的な鍼灸施術に加えて、奇経治療(きけいちりょう) を取り入れた施術も行っております。
奇経とは、東洋医学において「気や血の流れを調整する特別な経路」とされ、通常の十二経脈とは別に全身を補い合う働きを持つと考えられています。奇経を活用することで、身体全体のバランスを整えやすくなり、特に自律神経の乱れやホルモンバランスの不調、慢性的な疲れなどに対して総合的なアプローチが可能になります。当院で行っている奇経治療は、特に生理前に感じやすい下腹部の張りや不快感に対して、症状の緩和を期待できます。さらに血流や気の巡りを調整し、全身の調和を意識した施術を行うことで、毎月のつらさを和らげるお手伝いをしています。
治療の流れ
カウンセリング 症状・生活習慣・月経周期を丁寧に伺います。
脈診・舌診・腹診 東洋医学的に体質をチェック。
鍼灸施術 症状と体質に合わせ、ツボを選んで施術。痛みはほとんど なく、心地よい刺激です。
生活養生アドバイス 睡眠・食事・セルフケア(お灸・ツボ押し)方法をご提案。
実際の施術例
30代女性:強いイライラと頭痛
→ 太衝・合谷・三陰交を中心に施術。2〜3周期で頭痛が軽減し、気持ちの落ち込みもやわらいだとのご報告。20代女性:むくみと下腹部痛
→ 三陰交・関元・気海に鍼灸を行い、セルフケアで足の温めを継続。生理前の足のむくみが少なくなったと実感された。
※効果の感じ方は個人差があります。
セルフケアでできること
食生活の見直し
カフェイン・砂糖・塩分を控え、野菜や鉄分を多く摂る
軽い運動
ウォーキング・ヨガ・ストレッチで血流促進
睡眠習慣の改善
就寝前のスマホ使用を控え、深い眠りを意識する
ストレス対策
アロマ・音楽・深呼吸でリラックス
よくあるご質問(FAQ)
Q. 鍼は痛くありませんか?
A. 髪の毛ほどの細い鍼を使用し、ほとんど痛みはありません。リラックスして眠ってしまう方も多いです。
Q. どのくらい通えば良いですか?
A. 個人差はありますが、月経周期に合わせて数回通っていただくと変化を感じやすい方が多いです。
Q. 薬と併用できますか?
A. はい、併用できます。ご不安がある場合は主治医にご相談ください。
まとめ
PMSは多くの女性が抱える症状で、心身両面に影響する
西洋医学ではホルモンの変動、東洋医学では「気・血・水」の乱れが関与
鍼灸は自律神経やホルモンバランスを整えるサポートとして役立つ
池袋エル治療院では、体質や症状に合わせたオーダーメイドの施術を提供
「毎月つらいPMSを少しでもやわらげたい」「体質改善をめざし、薬に頼らない方法を探したい」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください当院では脈診や体調の状態を丁寧に確認したうえで、必要に応じて奇経治療を組み合わせています。これにより、局所的な症状だけではなく、全身の調和を意識した施術を行うことができます。「症状を追いかけるだけでなく、体の根本から整えたい」という方におすすめの施術です。

