仙台で鍼灸なら青葉区のエル鍼灸治療院

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仙台でパーキンソン病の治療ならエル治療院

あなたは次の症状で悩んでいませんか?

手が震える

 

筋肉がこわばり動きが緩慢になる。

 

体をうまくコントロールできない

 

歩行しにくい

 

食べ物や水を飲み込むのに時間がかかる

 

言語障害(発音がはっきりできない)


上記の症状はパーキンソン病で現れやすい症状です。

パーキンソン病が起こるメカニズムとは?

脳内の黒質で作られるドパミンが不足すると身体の運動をコントロールする線状体が刺激を受けられなくなり、線条体の働きが衰えてしまうので、パーキンソン病の特徴的な運動症状である、震えや筋肉のこわばりなどが起こると考えられています。

 

脳から筋肉へ運動の指令を
伝えるメカニズム

〈黒質〉

ドパミンをつくる

  ↓

 

〈線状体〉

運動に関する指令を司る部分

ドパミンとアセチルコリンの神経伝達物質が線状体に運ばれて、

線状体からの指令を大脳皮質に伝える  

  ↓

 

〈大脳皮質〉

  ↓

 

〈脊髄〉

大脳皮質からの指令が背骨の中にある神経の束である脊髄に伝わる

  ↓

 

〈筋肉〉

脊髄から分岐した神経が筋肉に運動の指令を伝える。

  ↓

 

〈歩行など、筋肉を使い運動できる〉

 

黒質のドパミン不足が起こる原因はまだ解明されていません。脳に入ってきた命令、例えば足を動かす歩行等は運動を司る線状体からの伝達細胞を通じて命令が伝わっていき、最終的に手足の筋肉が動いて歩行します。ですからドパミン不足は、足のスムーズな動きを阻害してしまうのです。 パーキンソン病で起こる運動障害は脳内のドパミンが少なくなっている分アセチルコリンが多くなって2つの物質のバランスが乱れていることも一つの原因だと考えられていますが、発症原因は未だに不明であると言われています。

パーキンソン病の治療薬について

黒質で不足しているドパミンはそのまま飲んでも脳内に届きませんし、ドパミンの原料となる物質L-ドパもそのままでは腸内で分解されてしまい脳まで届きません。

 

そこでL-ドパの分解を防ぐ脱炭酸酵素阻害薬を配合して、L-ドパが脳まで届くようにした薬がL-ドパ合剤です。

 

L-ドパ合剤を服用すると黒質で産生されるドパミンが増え運動機能を正常化させます。

パーキンソン病と違うが、似ている病気、パーキンソン症候群とは?

黒質から出るドパミンの量が充分であってもパーキンソン病とよく似た症状が現われる場合があります。これらの症状はパーキンソン症候群と呼ばれて、パーキンソン病とは区別しています。パーキンソン症候群を起こす原因は線状体の変性と言われていますが、それだけではなく脳腫瘍や正常圧水頭症、脳血管障害や外傷などによって引き起こされる場合があります。パーキンソン病と同じ症状が出ていても、パーキンソン病薬を使うと症状が悪化したり副作用が出る場合がありますので、専門の医師に相談する必要があります。

 

なおパーキンソン症候群の鍼灸治療は症状が同じであれば、パーキンソン病と同じ鍼灸治療を行います。

なぜ鍼灸はパーキンソン病に有効なのか?

パーキンソン病に罹患されている方の筋肉は硬くなっています。そのために歩行が困難になる場合があります。

 

鍼灸治療は筋肉を柔らかくする作用がありますので関節付近の筋肉を緩めることにより股関節や足関節の動きが良くなり歩行がスムーズになります。

 

トリガーポイント鍼灸がパーキンソン病に効果的

歩行が困難な方は中臀筋がかなり硬くなっています。その為に歩行しにくくなります。中臀筋は骨盤を安定させ、スムーズな歩行をするためにとても重要な筋肉です。

 

中臀筋の硬結を鍼灸で柔らげると、股関節の動きも良くなり、安定した歩行ができるようになり、歩行の速度も早くなります。

 

なお足関節の動きを良くするには、鍼灸では前脛骨筋を緩めることにより足関節の動きをスムーズにすることが可能です。

 

歩行時、身体が左右にフラフラゆれるといった症状に関しては、奇経治療が効果的です。奇経八脈の中の帯脈が歩行のふらつきに効果的です。歩行のバランスをとってくれる治療法です。

 

パーキンソン病に罹患すると、腰の筋肉が硬くなって、まっすぐに立てないと言う方もいらっしゃいます。その場合腰に鍼をうち、腰の筋肉を緩めることによりまっすぐに立つことができるようになる方が多いです。腰の筋肉を緩めることにより足の血流も良くなり歩行しやすくなります。

 

言語障害についての鍼灸治療法について

 

パーキンソン病を患っている方の中に言語障害により発音がはっきりできない方がいらっしゃいます。舌が硬くなり、舌をうまく動かすことができないために発音がはっきりできなくなるのです。その場合はあごの下にある廉泉や傍廉泉、天柱 風池などのツボに鍼をする事により、舌の動きがスムーズになり、発音しやすくなります。

 

この鍼灸の方法は脳卒中後後遺症による言語障害(構音障害)の治療方法と全く同じ方法です。

 

以前パーキンソン症候群に罹患され、来院されたお客様は初診時では、はっきり発音ができなかったので、会話を聞き取る事ができませんでしたが、数回の治療の後、発音がはっきりできるようになりお客様のお話を聞き取ることができるようになりました。鍼灸は言語障害(構音障害)に対して、極めて有効です。

 

嚥下困難と鍼灸治療

パーキンソン病やパーキンソン症候群に罹患すると、嚥下障害が起こりやすくなります。口や舌の筋肉がうまく動かなくなり、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなります。

このような場合鍼灸の治療は前述した廉泉と傍廉泉や天柱、風池に鍼治療をする事により食べ物や水を飲み込みやすくなります。

パーキンソン病の人が日常生活で気をつけなくてはいけない事

 転倒防止

 

パーキンソン病に罹患されている方は関節周りの筋肉が硬くなっているために関節の動きや可動域が低下しています。足関節の動きが悪い場合はちょっとした段差でもつまずきやすくなり、転倒しやすくなります。

 

普段の生活では足首の関節を柔らかくすることが大切です。普段からつま先上げとつま先下げの運動をすると良いでしょう。椅子やテーブルにつかまって、関節を上下運動するのも良いです。

 

西洋医学の治療を受けたにもかかわらずパーキンソン病による歩行障害や言語障害、嚥下困難、歩行時のふらつきなどの症状がある場合は、鍼灸治療が効果的です。お悩みの方は当治療院にご相談ください。

 

 

トリガーポイント鍼灸の治療効果はパーキンソン病に対して治療効果が高く、時にはご家族やご本人様がその効果に驚きを隠せないほどの効果を発揮する事があります。以下は当治療院でパーキンソン病の鍼灸治療を受けた患者様の症例です

  

 

パーキンソン病症例

 

症例1        80代 女性

 

第1回目治療

 

2年前にドクターよりパーキンソン病と診断され、パーキンソン病の薬を服用し、近くの鍼灸院で鍼灸治療を長期間受けていたが、パーキンソン病の症状が回復するどころか、少しづつ進行しているとの事で当治療院に来院されました。

 

座位で、左側に傾き、歩行は左にそれて歩くとの事。家族に支えられて非常に小刻みにゆっくり歩いて来院されました。最近親指の外転の可動域が狭いために手すりをつかむことができなく、つまずきやすくなり2回転倒し頭を打ったとのことです。

 

さらに徐々に発音が明瞭でない日が多くなってきているし、毎日眠いとの事です。眠気は薬の副作用か、パーキンソン病の症状なのか、不明との事です。手足の冷えが顕著であり、しもやけがなかなか治癒しないとの事で、手足の末端や足の踵は鬱血しており、皮膚が紫や赤色に変色していました。

 

中臀筋に広範囲でかなり顕著な硬結があるので、安定した歩行が難しい原因と考えられました。

(中臀筋は安定した歩行を行うのに重要な筋肉ですが、筋肉が硬くなると安定した歩行が難しくなり股関節の動きも悪くなります)。さらに手指の第2指から第4指の屈曲はスムーズにできますが母指の屈曲が全くできなく、外転の可動域が狭いために(30度程)手すりをつかむ事ができないので、歩行時に転倒しやすいと家族の方が話してくださいました。

 

鍼治療は中臀筋と下腿のトリガーポイントに刺鍼し5分間置鍼しました。(下腿の前脛骨筋肉が硬くなると足関節の動きが悪くなり、つまずきやすくなります。この筋肉を柔らかくすると足関節の動きがスムーズになり歩きやすくなります)

さらに下肢の冷えを改善するために三陰交に鍼を打ちました。

 

発音が明瞭になるように、廉泉、傍廉泉のツボに1寸1番鍼にて刺鍼しました。治療の後小刻みな歩行は改善し、歩幅はまだ狭いものの、安定した歩行ができるようになりました。

 

第2回目の治療 

両側母指の屈曲の改善と外転の可動域を広げる為に、両母指に1番鍼にて刺鍼を行い、長母指外転筋のトリガーポイントに刺鍼し、合谷にも刺鍼した後、5分間置鍼しました。その後臀筋のトリガーポイントに刺入し5分間置鍼し、膝の屈曲がスムーズにできるように、膝周りに3番鍼にて刺鍼し、足関節の屈曲の改善の為に前脛骨筋のトリガーポイントにも3番鍼を刺鍼しました。

 

3m歩の歩行の速さは治療前は12秒06、治療後は6秒77でした。治療後は治療前の2倍の速さで歩くことができるようになり、膝の屈曲進展がスムーズになり、わずかでありますが母指の屈曲ができました。

 

第3回目の治療 

今日はすごく眠いとの事、そのせいか第1回の治療時程ではないが、歩行が前回より小刻みになりました。第2診の治療と同じ治療を行った後に意識がはっきりするように人中に鍼を加えました。

 

母指の外転の可動域がまだ狭いので、前回と同じ治療を行なった後に母指I P関節に電子温灸を行いました。第1回目の治療時、母指の外転可動域は30度程でしたが今回の治療の後に左母指の外転が80度になり可動域がかなり広り、さらに、手指を屈曲すると、母指が第2指の下に入りました。(初診時は母指は第2指の下に入りますんでした)母指の屈曲が改善した為と考えられます。

 

第7回目治療

表情豊かになり笑顔を時々見せてくださり、はっきりと受け答えをできるようになりました。発音は第1回目の治療時よりはっきりとしています。

 

考察

臀筋のトリガーポイントに針を打つことにより歩行が速くなり、安定した歩行ができるようになりました。さらに母指外転筋のトリガーポイント刺針により母指の可動域が広がったので、手すりをつかむことができ、転倒を防ぐ事ができるようになりました。人中と天柱、風池の刺鍼の効果が出てきているようで、治療の回数を重ねるごとに表情が豊かになり、笑顔を見せて頂き、会話もスムーズになり私は嬉しく思います。

 

トリガーポイント鍼灸と中国で学んだツボに刺鍼し、お客様のパーキンソン病の様々な症状が改善されたことを非常に嬉しく思います。お客様は帯状疱疹の痛みもひどく、鍼灸治療等を行ったところ、痛みも楽になり非常に喜んでくださいました。

 

 

症例2       70代 女性

 

第1回治療

4年ほど前よりドクターからパーキンソン病と診断されたとの事です。1ヵ月半前に腰痛がひどくなりベッドから起き上がれなくなり、お一人での歩行が困難になりました。ご家族に手を引いていただいてようやく起き上がる事ができ、介護が必要な状況にあります。

車椅子に乗り治療院に来院されました。

 

両側臥位にて腰のトリガーポイントに鍼を打ちました。さらに下腿のトリガーポイントに針をうち、また脳の血流を改善する為に天柱、風池にも刺鍼しました。

 

第2回目治療

左腰痛は改善したが右の腰痛のみ残るとのことです。しかし車椅子は不要になり、ご家族に支えられて歩行ができるようになりました。前回の来院時にはお一人で車に乗り込み乗り込むことができなかったのですが、今日はお一人で車に乗り込むことができるようになったと、ご家族の方がおっしゃって下さいました。治療は、前回の治療に加えて、意識をはっきりさせるために百会のツボに針を打ちました

 

第3回目治療

腰の痛みは特に変化は無いとのことですが、自力でベッドから起き上がり立って歩けるとの事で介助が必要なくなったとのことです。ただ転倒が心配なので転倒しないように気をつけるようにとお伝えしました。表情が豊かでスムーズに会話ができるようになり、笑顔を見せてくださいました。治療は前回と同じ治療を行いました。

 

考察

腰のトリガーポイントや下腿のトリガーポイント鍼灸がパーキンソン病に対して即効性を持って高い効果を上げた症例になります。鍼灸はこのように一人で起き上がる事ができず、寝たきりになる可能性がある方の回復を手助けする効果があると確信した症例になります。

 

症例3   50代 女性

 

パーキンソン病と5年前に診断されました。エルドパを服用していますが震えがひどく、めまいがおきる時もあるとのことです。その他に腰痛がひどくて歩行しにくく、手足がむくみ疲れやすく便秘の症状もあります。

 

第1回目治療

腰と臀部のトリガーポイントや脳の循環を改善する為に天柱、風池、印堂に針を打ちました。

 

第2回目治療

腰の痛みは鍼灸の治療前を10とすると3のレベルまで軽減し、とても楽になったとのことです。歩行も安定した歩行ができ、以前は町で買い物ができなかったそうですが、お一人で買い物ができるようになったと喜んでくださいました。

 

第3回目治療

腰の痛みはほとんどなくなったとのことです。便秘も改善し、歩行も安定していますが手のふるえは変わりませんでした。

 

考察

歩行を改善する為に、下腿の前脛骨筋に刺鍼しましたが、この部位は胃の経絡が走行する部位で、鍼治療によって歩行しやすくなったばかりではなく、胃腸の働きがよくなり、便秘も改善したと推察されます。

 

 

   セミナーのご案内

 

当治療院の院長は医師や鍼灸師を対象に

麻痺やパーキンソン病の鍼灸治療のセミナーを2022年12月より再開しました。

セミナーの動画も販売しています。

リハビリ鍼灸研究会のホームページから申し込み頂けます。

 

 

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