当治療院は予約制です。事前にご予約の上、ご来院ください。

顔面神経麻痺による口角下垂と鍼灸

口角下垂とは?

顔面神経麻痺の代表的な後遺症の一つに「口角下垂(こうかくかすい)」があります。口角が片側だけ下がってしまい、笑顔が不自然になる・口から飲食物がこぼれる・発音がしにくい など、日常生活に大きな支障を与えます。口角下垂は、顔の表情を作る「口角挙筋」「大頰骨筋」「上唇挙筋」などを支配する顔面神経がダメージを受けることで起こります。

病院での治療とその限界

顔面神経麻痺の治療はまず耳鼻科で行われます。ステロイド治療や抗ウイルス薬など急性期の薬物療法が一般的ですが、発症から時間が経って後遺症として残ってしまった口角下垂に対しては、薬だけでは十分な改善が得られない場合も少なくありません。

鍼灸によるアプローチ

鍼灸では、口角を引き上げる筋肉に直接アプローチすることで、口角下垂の改善を目指します。

鍼灸の効果が期待できる理由

筋肉の血流改善:鍼刺激により局所の血流が促進し、筋肉の動きがスムーズになる。

神経の再生サポート:筋肉をターゲットにすることで、神経と筋肉のつながりが回復しやすくなる。

バランス調整:麻痺側と健常側の筋肉のアンバランスを整え、自然な笑顔を取り戻す。

口角を引き上げる作用のある筋肉に対して独自の鍼灸施術により、直接アプローチするため、口角の下垂の改善を早めることが期待できます。

患者様の症状に合わせて体全体を調整する鍼治療も行います。顔は体の1部であり、顔だけに鍼を打つよりも体全体を良い方向に調整することは顔面神経麻痺改善に非常に重要なことです。例えばストレスによる不眠の症状がある人には不眠を改善するツボ、体が疲れやすい方には、だるさを改善するツボ。身体の冷えが顕著な人には冷えを改善するツボに鍼を打ち顔面神経麻痺の早期改善を目指します。

当院の施術方針

東京池袋にあるエル治療院の院長は、30年以上にわたり顔面神経麻痺の鍼灸施術を行っています。

  • 口角下垂・閉眼困難・瞬きができない症状など、それぞれの症状に合わせて施術。

  • 東洋医学的アプローチ、筋肉への直接アプローチを組み合わせた独自の方法。

  • 発症から数年経過した方でも、症状が改善した症例があります。

    院長プロフィール
  • 当院の院長は、30年以上にわたり鍼灸の仕事に携わってきました。ベル麻痺やラムゼイ・ハント症候群などの重症例も数多く担当し、改善に導いてきた豊富な経験を持っています。また、麻痺の鍼灸治療で世界的に有名な中国・天津中医薬大学附属病院にて440時間の研修を受け、西洋医学と東洋医学の両面から研鑽を積みました。その臨床経験の中で、従来の「ツボに鍼を打つ方法」だけでは改善が難しい重症の患者様に直面。そこで海外でも解剖学を学び直し、筋肉に直接アプローチする独自の顔面神経麻痺鍼灸施術を考案しました。この方法は従来の鍼の施術よりも高い効果が期待でき、発症から数年経過した方の後遺症改善にも役立っています。現在は東京・池袋を拠点に、埼玉・神奈川から患者様が来院されています。