顔面神経麻痺を発症すると、「口角が下がったまま上がりにくい」「笑ったときに左右差が目立つ」といった症状が現れることがあります。
今回は、顔面神経麻痺による口角下垂の原因の一つである「口角挙筋(こうかくきょきん)」についてご説明します。

口角挙筋とは?
口角挙筋は、その名のとおり、口角を上方へ引き上げる働きを持つ表情筋です。

笑顔をつくるときなどに重要な役割を果たしていますが、顔面神経麻痺によって口角挙筋の働きが低下すると、麻痺側の口角を十分に上げることが難しくなります。その結果、安静時にも口角が下がって見えたり、笑ったときに左右の口角の高さに大きな差が生じたりすることがあります。
口角下垂の症状が重くなると、顔全体の左右差が目立つようになり、「人前で笑うことが気になる」「写真を撮りたくない」「人に会うのを避けるようになった」など、日常生活や心理面にも影響を及ぼすことがあります。
エル治療院では口角挙筋にも着目して施術します
一般的な顔面神経麻痺の鍼灸治療では、経穴(ツボ)を中心に施術する方法が広く行われています。
しかし、口角下垂の症状が重い症例では、ツボへの施術だけでは十分な変化が得られにくいこともあります。
エル治療院では、口角の動きに関係する筋肉を一つひとつ確認し、口角挙筋をはじめとした表情筋に直接アプローチする独自の刺鍼法を取り入れています。実際の臨床でも、重度の口角下垂がみられた患者様に対して、口角挙筋を含めた複数の表情筋へ施術を行い、口角の動きや左右差に変化がみられた症例を経験しています。
特に症状が重い場合には、口角挙筋だけではなく、これまでご紹介してきた上唇鼻翼挙筋・大頬骨筋・小頬骨筋など、口角や上唇の動きに関係する筋肉を総合的に評価しながら施術を組み立てることが重要だと考えています。
口角下垂でお悩みの方へ
顔面神経麻痺による口角下垂は、見た目だけの問題ではありません。食事や会話、笑顔などの日常動作に影響するだけでなく、顔の左右差を気にすることで精神的につらくなってしまう方もいらっしゃいます。
当院では、患者様一人ひとりの麻痺の程度や表情筋の動きを確認しながら、できる限り口角の動きを取り戻せるよう施術を行っています。







