顔面神経麻痺になると、「口角が下がる」「笑ったときに左右差が目立つ」「口元がうまく動かない」といった症状が現れることがあります。東京・池袋の鍼灸院「池袋エル治療院」では、ベル麻痺やラムゼイ・ハント症候群などによる末梢性顔面神経麻痺に対して、表情筋の働きや解剖学を考慮しながら施術を行っています。

顔面神経麻痺で口角が下がる理由
口角下垂の原因の一つとして、大頬骨筋や小頬骨筋などの表情筋が十分に働かなくなることが考えられます。大頬骨筋は主に口角を上外側へ引き上げ、小頬骨筋は主に上唇を引き上げる働きをしています。これらの筋肉は顔面神経の支配を受けているため、ベル麻痺やラムゼイ・ハント症候群などによって顔面神経の働きが低下すると、口角や上唇を引き上げる力も弱くなり、口角下垂や口元の左右差が目立つことがあります。
特に重度の顔面神経麻痺では、一つの筋肉だけではなく、複数の表情筋の働きが低下している場合があります。
大頬骨筋・小頬骨筋に鍼をするだけでは十分ではありませんでした
私は長年、顔面神経麻痺の患者様に鍼灸治療を行ってきました。以前は、口角下垂に対して口唇周辺のツボに刺鍼していましたが、十分な変化がみられない症例がありました。
そこで、口角や上唇を引き上げる大頬骨筋や小頬骨筋に着目し、これらの筋肉にも鍼を行いました。しかし、単に大頬骨筋や小頬骨筋へ鍼を打つだけでは、口角下垂などの症状に大きな変化がみられない症例もありました。
その経験から、私は「どの筋肉に鍼を打つか」だけではなく、「どのように鍼を打つか」が重要なのではないかと考えるようになりました。

独自に考案した刺鍼方法
そこで、大頬骨筋や小頬骨筋の走行、筋肉の方向、口角との位置関係などを検討し、独自の刺鍼方法を考案しました。この方法を取り入れるようになってから、それまで鍼を打っても症状の変化が見られなかった、口角下垂や口元の左右差に改善傾向がみられる症例を多数経験しています。
私の臨床経験から、重度の顔面神経麻痺では、経穴(ツボ)への刺鍼や、目的とする筋肉へ単に鍼を打つだけではなく、表情筋の走行や働きを考えた施術方法も重要ではないかと考えています。
顔面神経麻痺では表情筋ごとに考えることが大切
顔面神経麻痺では、口角下垂だけでなく、まぶたが閉じにくい、額が動きにくい、頬が動かしにくい、鼻唇溝の左右差が目立つなど、さまざまな症状がみられます。そのため池袋エル治療院では、顔面神経麻痺という病名だけで施術を考えるのではなく、「どの表情筋が十分に働いていないのか」を確認しながら、一人ひとりの症状に合わせて施術を組み立てています。
私は長年の臨床経験の中で、従来の鍼灸治療だけでは症状の改善が見られない症例と向き合いながら、新しい刺鍼方法を考案してきました。
その結果、口角の動きや左右差に変化がみられ、患者様の表情や笑顔が少しずつ変わっていく症例を経験できることは、鍼灸師として大きな喜びです。
東京・池袋の池袋エル治療院では、今後も顔面神経麻痺に伴うさまざまな症状について、表情筋の解剖学と鍼灸治療の観点からご紹介していきます。







